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だいぎんサタデイコンサート

【邦楽アンサンブル“銀河”】 ウェンズデイコンサート、年に1度の琴と尺八の調べをお楽しみください

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   2016/02/10

2月20日にオンエアする「みだれ」を作曲した八橋検校(やつはし・けんぎょう)が生きたのは江戸時代の初期。2代将軍秀忠から5代将軍綱吉にかけての時代です。八橋検校は最初近畿地方で三味線の分野で活躍していましたが、三十代から琴(箏)を本格的に学び、現在の日本の箏(こと)の基礎を作り上げた人物だと言われています。そのころ西洋ではオペラが成立し教会音楽が隆盛、まさにクラシック音楽の基礎ができつつある年代でした。そして八橋検校が亡くなった1685年、奇しくもヨーロッパでは“音楽の父”バッハが誕生します。現代のクラシック音楽と日本の筝曲の基礎ができた時代ってほとんど同時期だったんですね。
 
試聴は、その八橋検校が作曲した「みだれ」です。

【邦楽アンサンブル“銀河”】 ウェンズデイコンサート、年に1度の琴と尺八の調べをお楽しみください
放送日 (2016/2/13,2/20)
出演者 邦楽アンサンブル“銀河”
写真 【邦楽アンサンブル“銀河”】 ウェンズデイコンサート、年に1度の琴と尺八の調べをお楽しみください
プロフィール 写真前列左側、紅梅色の着物を着ていらっしゃるのが菊芙路洋子(きくふじ・ようこ)さん。大分県三曲協会理事で、臼杵高校筝曲部の講師を長年務めていらっしゃいます。生田流筝曲教授としておよそ40年、門人の指導育成にあたっているほか、オランダ、ニュージーランドなど海外でも公演を行っています。
前列右側の礼服姿が尺八、三代朱山(みしろ・しゅざん)さん。大分県三曲協会副会長で、都山流尺八大分県支部長でいらっしゃいます。県内外の様々なイベントで演奏するなど幅広い場で活躍されています。
去年11月、菊芙路さんと三代さんは野仲矢山さんとともにニューヨーク・コロンビア大学アベリーホールで演奏を行いました。
後列左は菊芙美和代(きくふみ・かずよ)さん、右は菊芙栄なお美(きくふえ・なおみ)さんです。今回のコンサートでは渡辺由真(わたなべ・ゆま)さんも出演し、普通の琴よりも一回り大きく、低音を担当する十七絃(じゅうしちげん)という独特の琴を演奏されました。
演奏曲目 (2月13日)
さくらさくら変奏曲
作曲:菊城 正明
春の海
作曲:宮城 道雄
※演奏:菊芙路洋子、三代朱山
(2月20日)
みだれ
作曲:八橋 検校
はや瀬
作曲:菊城 正明
※演奏:菊芙路洋子、菊芙美和代

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